カテゴリー別アーカイブ: 日記

第4回「清掃品質が安定するチェックリスト運用術」 ~日次・週次・月次で回す、現場が強くなる仕組みづくり~

皆さんこんにちは!

 

兵庫県を拠点に、マンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っている

株式会社ナガイ、更新担当の明日です。

 

 

 

清掃品質が安定するチェックリスト運用術

~日次・週次・月次で回す、現場が強くなる仕組みづくり~

前回(第3回)では、日常清掃と定期清掃をつなぐ「清掃計画の立て方」を解説しました。
今回はその続編として、計画を**“実行でブレさせない”ための方法、つまりチェックリスト運用**を具体的に紹介します。

清掃現場でよくある悩みは次のようなものです。

  • 担当者によって仕上がりが違う

  • 忙しい日に限って重要箇所が抜ける

  • 「やったつもり」なのにクレームが出る

  • 引き継ぎがうまくいかず、品質が不安定

  • 外注先との認識がズレる

これらの多くは、技術不足ではなく運用設計不足で起こります。
逆にいえば、チェックリストを正しく設計・運用すれば、経験値に依存しない強い現場を作れます。

本記事では、清掃会社・ビル管理会社・店舗責任者・施設管理者がそのまま使えるように、
日次・週次・月次のテンプレート発想で分かりやすくまとめます。


1. なぜチェックリストで品質が上がるのか

1-1. 「記憶」と「気合い」に頼らなくなる

忙しい現場では、優秀なスタッフでも抜け漏れは発生します。
チェックリストは、個人の記憶に依存する運用を、チームで再現できる運用に変えます。

1-2. 合格基準がそろう

「きれいにする」は人によって解釈が違います。
チェックリストは、どの状態なら合格かを揃える道具です。

1-3. 改善サイクルが回る

記録が残ると、

  • どこでトラブルが起きたか

  • どの時間帯に抜けやすいか

  • 何を変えると再発が減るか
    が見えるようになります。
    清掃は“作業”から“運用改善”へ進化します。


2. 良いチェックリストの5条件

チェックリストは作れば良いわけではありません。
使われるリストには共通点があります。

条件①:短く、具体的である

悪い例:「トイレをきれいにする」
良い例:「便器外側の飛散汚れなし」「床の髪の毛ゼロ」「臭気なし」

条件②:現場順に並んでいる

実際の動線に沿っていないと、確認漏れが増えます。
「入口→廊下→トイレ→給湯室」のように、歩く順番で設計します。

条件③:頻度が明記されている

毎回やる項目と、週1回項目が混ざると抜けます。
項目ごとに「毎日」「週1」「月1」を明示します。

条件④:判定が二択でできる

「〇/×」「実施/未実施」「基準内/基準外」で判断できる形にします。
曖昧な文章は、現場で解釈のズレを生みます。

条件⑤:異常時アクションが書いてある

「臭気あり」「漏水あり」「破損あり」の時、誰に・いつ・どう報告するか。
ここまで書いて初めて運用で使えます。


3. 日次チェックリストの作り方(毎日の品質を守る)

日次は「予防」と「印象維持」が目的です。
短時間でも回る設計にすることが最優先です。

3-1. 日次で必ず入れる項目

  • 入口マットの砂塵量確認・清掃

  • 高頻度接触部の拭き上げ(手すり、ドアノブ、ボタン)

  • トイレ巡回(臭気、便器、床、消耗品)

  • 床面の除塵・スポット拭き

  • ゴミ箱容量チェック(8割未満維持)

  • 異常確認(漏水、破損、異音)

3-2. 日次リストのサンプル(考え方)

  • 09:00 開始前:入口ガラス指紋、床除塵、トイレ消耗品補充

  • 12:00 ピーク後:トイレ再巡回、共用部スポット清掃

  • 16:00 夕方前:臭気確認、ゴミ回収、玄関再整備

  • 退館前:最終点検、未実施項目確認、報告入力

ポイント:時間帯別に「汚れが増える前に打つ」設計が効果的です。


4. 週次チェックリストの作り方(蓄積汚れをためない)

週次は、日次で取り切れない軽~中汚れへの対応です。
週次が弱いと、月次・定期清掃の負担が一気に増えます。

4-1. 週次で入れたい項目

  • 巾木・コーナー部の除塵

  • ドア下レール・サッシ溝清掃

  • 給湯室の油膜除去

  • トイレの尿石・水垢の予防処理

  • 壁面の手垢除去

  • 収納・バックヤードの整頓清掃

4-2. 週次運用のコツ

  • 日次に混ぜない(時間切れを防ぐ)

  • 曜日固定で習慣化する

  • 「15分で終わる単位」に分割する

  • 写真記録は“変化が出る箇所”だけに絞る


5. 月次チェックリストの作り方(品質の見える化と改善)

月次は「評価と改善」が目的です。
ここを回せる現場は、クレームが減り、コストが安定します。

5-1. 月次で確認すべき項目

  1. クレーム件数と内容分類(臭気・見た目・対応速度)

  2. 再発箇所(同じ場所で同じ問題が起きていないか)

  3. 日次未実施率(忙しい時間帯を特定)

  4. 消耗品使用量(過不足やロス)

  5. 定期清掃との接続状態(前倒し必要箇所の有無)

  6. 安全項目(滑り、転倒リスク、破損放置)

5-2. 月次ミーティングの型(30分で十分)

  • 10分:事実共有(数字・写真)

  • 10分:原因整理(人・物・手順・環境)

  • 10分:翌月の変更点決定(頻度/手順/担当)

会議は長さより、次の行動が決まるかが重要です。


6. 現場で使える「報告ルール」の基本

チェックリストがあっても、報告ルールが曖昧だと機能しません。
最低限、次の4つを統一しましょう。

  1. 誰が記録するか(担当者名)

  2. いつ記録するか(作業直後)

  3. どこに残すか(紙・共有フォルダ・アプリ)

  4. 異常時の連絡先(責任者・設備担当・元請)

おすすめは、

  • 日次:〇×チェック中心(1~2分で終わる)

  • 週次:写真2~3枚添付

  • 月次:サマリー1枚
    の3階層です。
    “重すぎる記録”は続きません。続く設計が正義です。


7. よくある失敗と対策

失敗①:項目が多すぎる

作る側は安心でも、現場は回りません。
対策:最初は「絶対外せない10項目」から開始。

失敗②:チェックするだけで終わる

×が並んでも、改善されなければ意味がありません。
対策:×が2回続いた項目は必ず原因分析するルールに。

失敗③:担当者を責める運用

現場が萎縮し、報告が隠れます。
対策:個人責任ではなく、手順・時間配分・導線を見直す。

失敗④:定期清掃と連動していない

日常の課題が定期側に引き継がれず、二重作業に。
対策:月次報告を定期清掃仕様に反映する。


8. 外注管理にも効くチェックリスト活用法

清掃を外部委託している場合、
「ちゃんとやってくれているか分からない」という課題が出やすいです。

発注者側で持つべき3つの視点

  1. 作業実施の確認(やったか)

  2. 仕上がり基準の確認(合格か)

  3. 改善提案の確認(次にどうするか)

委託先に丸投げではなく、
同じチェック基準を共有すると、価格交渉より先に品質が上がります。
“監視”ではなく“共通言語化”がポイントです。


9. 清掃品質を安定させる現場文化の作り方

最後は運用を支える文化です。
チェックリストは紙ではなく、現場の習慣で完成します。

  • 新人教育:最初の1週間は同行チェック

  • ベテラン教育:自己流を標準手順に翻訳

  • 共有文化:良い事例を週1で1つ共有

  • 表彰文化:クレームゼロより、改善提案を評価

「ミスを責める現場」より、
「改善を称える現場」の方が品質は長続きします。


10. まとめ

第4回では、清掃品質を安定させるチェックリスト運用術を解説しました。
ポイントは次の5つです。

  • 日次・週次・月次で役割を分ける

  • 項目は短く具体的にする

  • 判定を二択化してブレを減らす

  • 異常時アクションまで記載する

  • 記録を改善に必ずつなげる

清掃品質は、特別な人が頑張ることで維持するものではありません。
誰が担当しても、一定品質を再現できる仕組みで維持するものです。

チェックリストは地味ですが、
現場のクレーム削減、教育時間短縮、コスト最適化、顧客満足向上に直結する最強の基盤です。
ぜひ、あなたの現場でも「作業の管理」から「品質の運用」へ一歩進めてみてください。

次回もお楽しみに!!

 

 

弊社は兵庫県を拠点にマンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っております。

不明な点は多いかと思います。

株式会社ナガイでは、お客様へ十分に検討いただけるよう分かりやすく

ご説明いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg

第3回「失敗しない清掃計画の立て方」~「日常清掃と定期清掃の違い」を理解した次にやるべきこと~

皆さんこんにちは!

 

兵庫県を拠点に、マンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っている

株式会社ナガイ、更新担当の明日です。

 

 

失敗しない清掃計画の立て方

~「日常清掃と定期清掃の違い」を理解した次にやるべきこと~

前回・前々回で「日常清掃」と「定期清掃」の違いについて整理してきました。
ここまで読むと、多くの方が次にこう感じます。

  • 「違いは分かったけど、実際どう組み合わせればいいの?」

  • 「うちは日常清掃を頑張っているのに、なぜか汚く見える…」

  • 「定期清掃を入れているのに、コストのわりに効果を感じにくい」

結論から言うと、清掃品質は作業回数の多さではなく、
**“汚れの性質に合わせた計画設計”**で決まります。

つまり、清掃は「気づいた時にやる作業」ではなく、
建物・利用者・季節・素材に合わせて組み立てる運用設計です。

第3回では、日常清掃と定期清掃を正しく連動させるための「清掃計画の立て方」を分かりやすく解説します。


1. 清掃計画が必要な理由

~“毎日やっているのに汚い”が起きる本当の原因~

「毎日清掃しているのに、なぜかくすんで見える」
この状態は、担当者の努力不足ではなく、設計不足で起こります。

よくある原因は次の3つです。

① 役割の重複・抜け漏れ

  • 日常清掃で“軽い床洗浄”を毎日実施している

  • しかし、定期清掃の剥離や機械洗浄が計画されていない
    → 表面は触っているが、蓄積汚れは残る

逆に、

  • 定期清掃で床はきれい

  • でも日常清掃で砂塵回収が不足
    → すぐ再汚染する

② 頻度が“なんとなく”

「週1」「月1」は決めていても、根拠がない。
人通り・天候・業種・床材が違えば、最適頻度は変わります。

③ 評価基準が曖昧

「きれいにしてください」だけでは品質が安定しません。
“どの状態を合格とするか”がないため、担当者ごとに仕上がりがブレます。


2. 清掃計画の基本は「ゾーン分け」

清掃品質を上げる最短ルートは、施設全体を一律で考えないことです。
まずは建物を汚れ方の違うゾーンに分けましょう。

代表的なゾーン分類

  1. 高頻度接触ゾーン
     エントランスドア、手すり、エレベーターボタン、受付カウンター

  2. 高歩行ゾーン
     エントランス床、廊下、風除室、共用通路

  3. 水回りゾーン
     トイレ、洗面、給湯室

  4. 静的ゾーン
     会議室、バックヤード、倉庫

  5. 外部持込ゾーン
     玄関マット周辺、搬入口、駐車場動線

この分類をすると、必要な作業が見えます。
たとえば高歩行ゾーンに必要なのは「除塵頻度の確保」と「定期的機械洗浄」。
水回りゾーンに必要なのは「尿石・水垢の予防管理」と「換気連動」です。

同じ“床清掃”でも、目的が違うのです。


3. 日常清掃と定期清掃の正しい分担

ここが曖昧だと、コストだけ増えて効果が出ません。

日常清掃の役割(予防・維持)

  • 砂塵・髪の毛・皮脂汚れの除去

  • ゴミ回収、拭き上げ、除菌

  • 異常の早期発見(漏水、破損、臭気)

  • 利用者の印象維持

 

定期清掃の役割(回復・延命)

  • 蓄積汚れの除去

  • ワックス再生、剥離、機械洗浄

  • カーペット深部洗浄

  • ガラス・照明・高所など日常で届かない範囲

  • 建材の劣化抑制

 

重要ポイント

日常清掃は“汚さないため”
**定期清掃は“戻すため”**です。

この2つがつながると、
「汚れにくく、戻しやすい状態」が維持されます。


4. 清掃計画を作る5ステップ

ここからは、実務でそのまま使える手順です。

STEP1:現状診断(見える化)

まず、現場を感覚でなく項目で把握します。

  • 汚れの種類(砂塵、油、皮脂、水垢、カビ、黒ずみ)

  • 汚れの発生源(靴、調理蒸気、湿気、換気不足)

  • 汚れやすい時間帯(開店前後、昼ピーク、雨天時)

  • クレーム発生箇所(臭い、ベタつき、見た目)

 

可能なら1週間、写真で定点記録すると精度が上がります。

STEP2:優先順位を決める

すべてを同じ品質で維持するのは非効率です。
優先順位は次の順が基本です。

  1. 安全に関わる場所(滑り、転倒、衛生)

  2. 第一印象を決める場所(入口、受付、トイレ)

  3. 劣化が進みやすい場所(水回り、日射部、高歩行部)

STEP3:頻度設計

頻度は「業種」「利用人数」「季節」で変えます。

  • エントランス除塵:1日2~4回(雨天時増加)

  • トイレ巡回:2~3時間ごと

  • 床機械洗浄:月1~2回

  • ワックス再塗布:2~3か月ごと

  • ガラス清掃:月1回 or 隔月

  • カーペット深部洗浄:四半期ごと

 

※あくまで目安。実際は現場条件で調整します。

STEP4:作業基準の明文化

「きれいにする」ではなく、合格基準を言語化します。

  • 床:逆光で見てスジ残りなし

  • トイレ:臭気0、尿石付着なし、蛇口水垢なし

  • ガラス:視線高さで拭きムラなし

  • ゴミ箱:8割未満で回収

 

基準があると、教育・引継ぎ・外注管理が格段に楽になります。

STEP5:点検と改善

計画は作って終わりではありません。
月1回は振り返りを実施します。

  • クレーム件数

  • 追加対応回数

  • 汚れ再発箇所

  • 清掃時間とコスト

  • スタッフ負荷

 

このデータで頻度と手順を微修正すると、
同じ予算でも品質が上がります。


5. よくある失敗と改善策

失敗①:定期清掃だけ豪華

機械洗浄や剥離を入れても、日常で除塵不足だとすぐ再汚染。
改善:日常の入口マット管理と砂塵回収を強化。

失敗②:日常清掃に作業を詰め込みすぎ

時間内に終わらず、結果的に“触るだけ清掃”になる。
改善:高優先ゾーンに集中し、低優先は頻度を再設計。

失敗③:担当者依存

「この人がいる日はきれい、いない日は質が落ちる」。
改善:チェックリスト化、写真基準化、手順書統一。

失敗④:季節変動を無視

梅雨・冬季・花粉時期で汚れ方が変わるのに同じ計画。
改善:季節別運用表を作成(雨天時の巡回増など)。


6. 業種別の清掃計画の考え方

オフィス

  • 重点:共用部・トイレ・給湯室

  • 課題:昼休憩後の汚れ集中、会議室の回転

  • 対策:時間帯別巡回、接触部除菌の強化

店舗(物販)

  • 重点:入口・レジ周辺・試着室

  • 課題:床汚れと指紋汚れ

  • 対策:見た目重視の即時復旧体制、ガラス面管理

 

飲食

  • 重点:厨房床、客席床、トイレ臭気

  • 課題:油膜・滑り・排水臭

  • 対策:油分分解洗浄、防滑優先、排水トラップ管理

 

医療・介護

  • 重点:衛生管理と交差汚染予防

  • 課題:感染対策、臭気、安全動線

  • 対策:ゾーニング清掃、色分けクロス、記録運用

 


7. コストを抑えて品質を上げるコツ

清掃は「安くする」と品質が落ち、「増やす」と予算が膨らむ。
だから大切なのは配分最適化です。

コツ1:入口対策に投資する

外部からの砂塵侵入を抑えるだけで、建物全体の清掃負荷が下がります。

コツ2:汚れの再発源を断つ

換気不足、マット不足、水はね、収納不足など、原因に手を打つ。

コツ3:定期清掃の内容を見直す

毎回同じメニューではなく、状態別メニューへ。
“必要な場所に必要な作業”へ切替える。

コツ4:写真記録を活用

言った・言わないを防ぎ、品質合意がしやすくなります。


8. まとめ

日常清掃と定期清掃の違いを理解した次のステップは、
**「どう組み合わせて成果を出すか」**です。

清掃計画の本質は、次の3点に集約されます。

  1. ゾーンごとに汚れ方を分ける

  2. 日常=予防、定期=回復で役割分担する

  3. 基準・頻度・点検を回して改善し続ける

この運用ができると、見た目の美しさだけでなく、
衛生・安全・建物寿命・利用者満足まで同時に高められます。

清掃はコストではなく、施設価値を守る“経営インフラ”です。
第3回の内容をベースに、ぜひあなたの現場でも「なんとなく清掃」から「設計された清掃」へ切り替えてみてください。
同じ人数・同じ予算でも、結果は確実に変わります。

次回もお楽しみに!!

 

 

弊社は兵庫県を拠点にマンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っております。

不明な点は多いかと思います。

株式会社ナガイでは、お客様へ十分に検討いただけるよう分かりやすく

ご説明いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg

第2回「日常清掃と定期清掃の違いについて」~日常清掃と定期清掃は違う?

皆さんこんにちは!

 

兵庫県を拠点に、マンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っている

株式会社ナガイ、更新担当の明日です。

 

 

「日常清掃と定期清掃は違う?」
日常清掃と定期清掃の違い:契約内容・頻度・範囲をわかりやすく解説

「日常清掃は入っているけど、定期清掃も必要ですか?」
「定期清掃って、何をどこまでやるものですか?」
このあたりは、管理会社やオーナーから非常によく聞かれるポイントです。

結論から言うと、日常清掃と定期清掃は役割が違います。日常清掃は、共用部に汚れを溜めないための運用です。一方の定期清掃は、日常清掃では落としきれない蓄積汚れを、機械や専用の洗剤、適切な手順でリセットする施工です。どちらか一方だけでは、共用部の清潔感や床材・建材の状態を長期的に安定させるのが難しくなります。両方をうまく組み合わせることで、見た目の維持と建材の保全を両立しやすくなり、結果として物件の管理品質や費用対効果も高めやすくなります。

 

 

1.日常清掃とは:毎日の印象を整えるルーティン

日常清掃は、週に数回から毎日など、比較的高頻度で実施する清掃です。主な目的は、目につくゴミや砂埃、簡易的な汚れを取り除き、共用部の印象と衛生状態を保つことです。共用部は入居者や来訪者が必ず通る場所であり、短時間のうちに「管理が行き届いているかどうか」を判断されやすいポイントです。そのため、日常清掃は「常に一定のきれいさを維持する」ことに価値があります。

日常清掃で行われる代表的な作業としては、次のようなものがあります。エントランス床の掃き清掃や拭き清掃、玄関マットの清掃、ガラス扉や手すり、集合ポスト周りの拭き上げ、共用廊下・階段の掃き清掃、クモの巣の除去、ゴミ置き場の整理や床の簡易清掃、臭いの軽減につながる清掃、エレベーター内の拭き上げや床の簡易清掃、排水溝周りの落ち葉やゴミの除去などです。

ここで重要なのは、「汚れを薄く広く取る」という考え方です。日常清掃だけで完全に落とせない汚れは確かにありますが、汚れが固着する前に軽く取り続けることで、結果として“落としやすい状態”を保ちやすくなります。逆に、日常の手入れが少ないと、同じ汚れでも短期間で固着し、見た目の印象が一気に下がりやすくなります。

 

 

2.定期清掃とは:機械と薬剤で深い汚れを落とす施工

定期清掃は、月1回、2〜3ヶ月に1回、半年に1回など、日常清掃より低頻度で実施する専門的な清掃です。日常清掃が「毎日の維持」だとすると、定期清掃は「蓄積した汚れの回復」にあたります。ポリッシャー(床洗浄機)を使った床洗浄やワックス仕上げ、ガラスの高所清掃、高圧洗浄など、機械や薬剤、作業手順、養生、安全管理が必要になる作業が中心です。専門性が高い分、仕上がりの差が出やすく、適切な施工ができると共用部の印象を大きく改善できます。

定期清掃の代表例としては、床洗浄(ポリッシャー)とワックス仕上げ、長尺シートの洗浄と保護剤塗布、石材床の洗浄(素材に合わせた洗剤や作業方法の選定)、ガラス清掃(スクイジー仕上げや高所対応)、階段・外構・駐輪場の高圧洗浄、排水溝・側溝の重点清掃やぬめり除去などが挙げられます。

日常清掃が表面の整えだとすると、定期清掃は根の深い汚れの除去です。床の黒ずみ、皮脂汚れ、雨だれ、タイヤ痕、蓄積した埃などは、日常清掃だけでは追いつきにくく、放置すると固着して落としにくくなります。固着が進むほど施工難易度が上がり、作業時間や薬剤量が増え、結果として費用も上がりやすくなります。つまり、定期清掃は「必要になってからやる」よりも、「落ちるうちにリセットする」方が合理的になりやすいということです。

 

 

3.どっちが必要?ではなく「組み合わせ」が最も効果的

よくある失敗が、定期清掃だけに頼って日常清掃が薄いケースです。この場合、定期清掃の直後は見た目が整っても、日々の汚れの蓄積が早く、次の定期清掃までに印象が落ちやすくなります。床の砂や埃が残れば黒ずみの進行も早くなり、ガラスや手すりの指紋汚れが放置されれば「いつも汚れている」という評価につながります。つまり、定期清掃が“単発のイベント”になってしまい、共用部の清潔感が安定しません。

逆に、日常清掃だけで定期清掃がないケースも問題が起こりやすくなります。日常清掃では落としきれない汚れが少しずつ溜まり、やがて固着します。床の黒ずみが取れにくくなり、ワックスのムラが目立ったり、臭いが抜けにくくなったりします。こうなると、後からリセットするための手間が増え、結果としてコストが上がることがあります。

理想は、日常清掃で汚れを溜めない運用を続け、定期清掃で固着前にリセットすることです。この循環ができると、共用部の見た目と衛生状態が安定し、長期的に費用対効果が良くなりやすくなります。さらに、床材や建材の劣化スピードを抑えられるため、修繕費や張替えなどの大きな支出を先送りしやすいというメリットもあります。

 

 

4.頻度の考え方:物件の汚れ方で決める

定期清掃の頻度は「何ヶ月に1回が正解」という一律の答えがあるわけではありません。物件の特性によって最適な頻度は変わります。たとえば、人の出入りが多い駅近の物件やテナント複合ビルは、汚れの発生量が多いため頻度を上げた方が印象が安定しやすくなります。外廊下や吹き込みがある動線は雨の日の泥汚れが残りやすく、清掃負担が増えます。幹線道路沿いで砂や排気ガスの影響がある立地、工事現場が近い環境、ゴミ置き場の利用頻度が高い物件なども、汚れ方に特徴が出ます。また、床材の種類(Pタイル、長尺シート、石材など)によって、適切な洗浄方法や保護方法が変わるため、頻度設定にも影響します。

実務上は、エントランス床やエレベーターホールなど“汚れの中心”になりやすい場所を優先して定期清掃を入れ、通行量が少ない廊下や階段は頻度を抑えるなど、重点配分する設計も効果的です。限られた予算の中で印象を最大化するには、場所ごとに汚れ方を見極め、優先順位をつけることが重要です。

 

 

5.契約でよくあるすれ違いと対策

清掃契約で多いのが、作業範囲や頻度に関する認識のズレです。たとえば「日常清掃にワックスも含まれると思っていた」「ガラス拭きは外側も毎回やると思っていた」「ゴミ置き場の水洗いも日常でやると思っていた」といったケースは珍しくありません。どちらかが悪いというより、契約の内容が“見える形”で共有されていないことで起きる問題です。

対策はシンプルで、作業範囲を見える化することです。作業チェックリストを用意し、どこをどの頻度で何をするのかを明確にする。作業前後の写真を添えて報告する。巡回報告として「本日の実施内容」や「気づいた点(例えば汚れの増加、破損、臭いの変化など)」を簡潔に共有する。これらがあると、管理側も入居者対応がしやすくなり、信頼関係が築きやすくなります。清掃の品質は、作業そのものだけでなく、情報共有の質によっても評価が左右されます。

 

 

6.まとめ:日常は維持、定期は回復。両方で物件が安定する

日常清掃は、毎日の印象と衛生を整えるための運用です。定期清掃は、蓄積した汚れをリセットし、床や設備の状態を回復させるための施工です。この2つを組み合わせることで、共用部の清潔感が安定し、クレームや事故、劣化の進行を抑えやすくなります。

「日常清掃は入っているが、床の黒ずみが取れない」「ガラスや手すりの汚れが目立つ」「臭いが抜けにくい」といった状態は、定期清掃の導入や頻度調整で改善できるケースが多くあります。物件の汚れ方や動線、床材の種類を踏まえ、日常と定期をどう組み合わせるかを設計することが、管理品質を高める近道です。

 

 

次回は、エントランス清掃に特化して、第一印象が変わるポイントを床・ガラス・マット別に深掘りします。清掃のご相談やお見積りもお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

 

弊社は兵庫県を拠点にマンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っております。

不明な点は多いかと思います。

株式会社ナガイでは、お客様へ十分に検討いただけるよう分かりやすく

ご説明いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg

第1回「清掃の力について」~清掃の本質

皆さんこんにちは!

 

兵庫県を拠点に、マンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っている

株式会社ナガイ、更新担当の明日です。

 

 

 

「清掃の力について」

清掃は“コスト”じゃない!マンション・ビルの価値を守る日常清掃の力

 

「清掃って、汚れたらやればいいんじゃない?」

そう思われがちですが、マンションやビルの共用部清掃は、実は資産価値と入居者満足を守るための重要な管理業務です。日常清掃は見た目を整えるだけでなく、建物の劣化スピードをゆるめ、トラブルやクレームを減らし、結果的にコストを抑える方向に働きます。共用部の状態は、入居者の安心感や来訪者の印象に直結し、管理品質そのものを“見える形”で伝える役割を担っています。

 

 

1.共用部は「物件の顔」

 

マンションでもビルでも、入居者や来訪者が最初に目にするのは共用部です。エントランスの床、ガラス扉、集合ポスト、掲示板、手すり、エレベーターなど、共用部が整っているだけで「管理が行き届いている」と感じられ、安心感につながります。逆に、床の黒ずみや砂埃、ガラスの指紋、ゴミ置き場の臭いが目立つと、「ここは管理が弱いかもしれない」と印象が下がりやすいのが現実です。

 

特に賃貸物件では、共用部の印象が内見時の評価に影響することも少なくありません。玄関を開けた瞬間の空気感、床の清潔感、光の入り方、臭いの有無など、こうした“体感”は短時間で判断されます。一度悪い印象がつくと、後から取り戻すのは簡単ではありません。だからこそ、日常的に共用部を整えておくことには大きな価値があります。

 

 

2.清掃は「劣化を遅らせる」保全活動

 

汚れは見た目だけの問題ではありません。共用廊下や階段に溜まる砂や土は、歩行によって研磨剤のように床を削り、傷や摩耗を進めます。黒ずみが落ちにくくなるだけでなく、床材の寿命そのものを縮める原因にもなります。汚れをためないことは、美観維持と同時に建材を守ることでもあります。

 

また、雨の日に持ち込まれる泥汚れや水分を放置すると、滑りやすくなって転倒事故のリスクが上がります。事故が起きれば入居者の不安が高まり、管理側の対応負担も増えます。床が傷む、補修が必要になる、コストが増えるという流れを止めるためにも、日常清掃が果たす役割は大きいと言えます。

 

さらに、ゴミ置き場や排水溝まわりは、臭い・害虫・カビなどの温床になりやすいポイントです。ここが荒れていると、入居者の不満が一気に高まりやすく、クレーム発生率にも直結します。目につきにくい場所ほど丁寧に整えることが、長く住まれる物件の共通点です。

 

 

3.クレームの多くは「清掃の見え方」から始まる

 

共用部に関する不満は、清掃品質そのもの以上に「気になる状態が続くこと」で大きくなります。たとえば「エントランスの床がいつもベタついている」「ガラス扉の指紋がずっと残っている」「手すりが黒ずんでいて触りたくない」「ゴミ置き場が臭う」「階段にクモの巣がある」など、よく聞く声は日常の体感に直結しています。

 

ここで重要なのは、入居者は専門知識ではなく“感覚”で判断しているという点です。どの洗剤を使ったか、何回拭いたかよりも、「気持ちよく通れるか」「触って不快ではないか」「臭いがしないか」が評価軸になります。だからこそ日常清掃では、目につく場所、触れる場所、臭いが出やすい場所を優先して整えることが基本になります。

 

 

4.日常清掃で変わるのは「安心感」と「信頼」

 

管理会社やオーナーにとって、清掃は“見えやすい管理品質”です。同じ建物でも、共用部が整っているだけで入居者からの評価が変わり、退去率や問い合わせの質が変わることがあります。日常清掃は、入居者にとって「この物件は安心できる」という根拠になり、管理側にとっては「管理の姿勢」を伝える手段にもなります。

 

たとえば清掃スタッフが丁寧に挨拶をする、掲示物が整っている、床が乾いていて安全、手すりが清潔である。こうした小さな積み重ねが信頼を作ります。そして信頼がある物件は、設備トラブルが起きた際もクレームが“相談”として収まりやすい傾向があります。逆に、日頃の印象が悪いと、同じトラブルでも不信感が噴き出しやすくなります。日常清掃は、リスクを抑える管理の土台でもあります。

 

 

5.清掃品質を上げるコツは「優先順位」

 

「全部を完璧に」は現実的に難しいこともあります。だからこそ、限られた時間の中で品質を上げるには優先順位が重要です。日常清掃で優先したいのは、主に次の3つです。

 

第一印象ゾーン:エントランス、扉、マット、照明まわり

接触ゾーン:手すり、スイッチ、インターホン、エレベーター操作盤

臭い・衛生ゾーン:ゴミ置き場、排水溝、汚れが溜まる角

 

ここが整うと、建物全体の印象が一段上がります。逆にここが乱れると、他がきれいでも「なんとなく汚い」と感じられがちです。清掃は全体を均一に整えるというより、印象を左右するポイントを押さえて品質を安定させることが効果的です。

 

 

6.まとめ:日常清掃は「物件経営の土台」

 

マンション・ビルの清掃は、単なる美観維持ではありません。資産価値を守り、事故を防ぎ、クレームを減らし、入居者満足を積み上げるための基礎体力です。「最近エントランスの汚れが気になる」「ゴミ置き場の臭いが強くなった」「廊下の黒ずみが落ちない」といったサインが出たら、清掃の頻度や内容の見直しが効果的です。

 

次回は、日常清掃と定期清掃の違いを、範囲・頻度・見積りの考え方まで含めてわかりやすく解説します。清掃のご相談やお見積りもお気軽にお問い合わせください。

 

弊社は兵庫県を拠点にマンションや商業施設などの日常・定期清掃サービスを行っております。

不明な点は多いかと思います。

株式会社ナガイでは、お客様へ十分に検討いただけるよう分かりやすく

ご説明いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

 

 

お問い合わせはこちらから!

 

facebook_face.jpg

最近の求人と最低賃金

今年もまた最低賃金の改定があります。ついに大阪も1000円は超える額になります。

国の政策も賃金を上げよう・・・清掃業務委託契約の金額が上がらない状況で

賃金だけが上がれば益々利益を圧迫するのは必至。

国は補助金でも支給していただけるのでしょうか?

巷では〇〇元総理の国葬に多額の税金を投入。非課税の方に一律5万円・・・

どこにお金を使うのか、迷走日本。

コロナの中に思う

陽性になりまして・・・

濃厚接触者になりまして・・・

こんな報告続くことが多くなってその都度

代勤務の手配します。いつまで続くんやろう・・・

日常清掃は欠員を出すことは許されず毎日あちこちに

頭を下げながら代勤務者にお願いの日々ですが、私も

例外はなく代勤務者になります。

早く終息を願うばかりです。

冷え込んできましたね

冷気がいよいよ強まり、ストーブの出番となりました。
仕事の後は、アツアツおでんにお鍋が美味しい季節です!
年末に向け、何かと忙しい日々が続きますが、コロナ禍はまだ収束しておりません!
お互いに感染防止対策を欠かさず気をつけましょう!!

新兵器登場!

温水高圧&同時吸引による洗浄システムを導入しました。

インターロッキング洗浄前と洗浄後です。

更なるご提案がこちら

1インターロッキング洗浄前1インターロッキング洗浄後

新年あけましておめでとうございます。

令和2年の始まり。オリンピック開催の年。今年も箱根駅伝は多くの感動を

いただきました。大学生の懸命にタスキをつなぐ姿はいつ見ても

感動です。なかでも来年のシードを争う10位と11位の差はあたかも

天国と地獄の違いのように表現されています。本年は11位から

10区の区間新記録で9位まで追い上げた創価大学の嶋津選手は

網膜色素変性症という進行性の病を抱えての力走となった。

彼のチームメイトは同じ病を持つ永井君共に励ましあいながら

月750Kmを走りこんだという。大変ななかでの心の支えに

なって二人三脚でつかんだ大舞台更なる飛躍を期待したいものです。

求人募集について

どこの業界もなかなか人材不足で困っています。弊社も例外ではなく

人材不足です。しかし就労外国人の方を受け入れたくても

高額な研修費により断念せざるを得ない状態です。

大阪市北区堂島3丁目にて6:30~9:30という朝の時間を

利用してきていただける女性はいないでしょうか?

床とオフィースのゴミ回収で時給1000円

土日祝日お休みです。年齢経験ともに不問。